こんにちは、こけしです!
老猫が食べない時、寿命が近いのかと心配になりますよね。
私は24歳の愛猫を看取りましたが、老衰の症状がでだしたときから心配で仕方がありませんでした。
老猫が食べないので点滴をしたり、強制給餌をしたりと、できることは全てやったつもりです。
しかし、食べないけど水は飲む状態から、水も飲まないように…。
どんな症状がでてどのように対処したのか、体験談を中心にまとめていきます。
段階ごとに、飼い主ができることやポイントを書いていくので参考にしてくださいね!
この記事はこんな人におすすめです!
- ご飯を食べない老猫が元気になるのか知りたい
- 老猫が食べないので寿命を心配している
- 寿命が近くなるとどんな症状があるのか知りたい
- 寿命が迫っているなら何をしてあげればいいのか知りたい

食べないからもう寿命ってわけじゃないにゃ

元気になることを信じつつ、最後まで面倒を見てあげてくださいね!
ご飯を食べないから寿命とは限らない!飼い主ができること
老猫は高齢なので、いつかご飯を食べないときがやって来ます。
寿命や余命が迫っていることもありますが、まだ寿命だと決めるのは早いです。
老猫がご飯を食べないとき、痩せる、吐くなどの症状がでやすいですが、まだ飼い主にできることはありますよ。
動物病院に連れていって獣医師に診てもらう
老猫になると、さまざまなトラブルが起こりやすいです。
病気や歯などのトラブルが原因で食べられないこともあるので、動物病院で診察を受けましょう。
また、病気などがなくても点滴を打ってもらうだけで元気になることも。
実際に私の愛猫の場合、動物病院で診断を受けると脱水ぎみだと診断されたことがありました。
当時、すでに15歳を超えた老猫で、食べないけど水は飲む状態。
その後、点滴をしてもらうと楽になったのか、ご飯を食べるようになったことが何度かあります。
老猫になると体力や麻酔などの問題で、病気になっても治療を受けられないことも。
しかし、治療可能なこともありますし、点滴を打つだけで回復することもあるので、まずは獣医師に診てもらいましょう。
老猫が食べられるごご飯を探す
老猫がご飯を食べない理由は、大きく分けると以下の3つです。
- 好き嫌いで食べないだけ
- 与えているご飯を食べれない
- 寿命でもう食べられない
私の愛猫の場合、寿命で食べられないときは、明らかに食欲がありませんでした。
体がぐったりしており、食べるどころではない状態…。
お皿に近づいてくる、匂いを嗅ごうとするなど、少しでも食欲がありそうなのであれば、フードやご飯を変えると食べる可能性あり!
ドライフード、ウエットフード、ペーストの流動食、粉ミルクなど、いろいろ試す価値はあります。
老猫が食べない場合、どんどん痩せることになり、老衰が進んで寿命が短くなっていくことに…。
逆に、食べるようになったら回復することもあるので、諦めないで食べられるものを探してあげましょう。
【24歳の愛猫】老衰症状&寿命をまっとうするまでの体験談
私の愛猫は、18歳ごろから老衰の症状がでてきました。
実際の症状を段階的に解説するので、愛猫をケアする参考にしてくださいね。
食べる量や食欲が減ってきた辺りから、寿命をまっとうするまでの体験談を書いていきます。
私の愛猫は年齢のわりに元気だったので、一般的にはもっと早い年齢で同じような症状がでてくると思います。

頭に入れておくと何かあったときに慌てにくいにゃ

老猫さんのためにも落ち着いて対処していきましょう!
【1段階目】ご飯をえり好みするようになる
私の愛猫の老衰症状
- ご飯をえり好みする
- 運動量が減ってきたように感じる
- まだまだ元気
年齢は18歳くらい。最初の違和感は、食事をえり好みしだしたことでした。
もともと何でも食べる愛猫でしたが、好き嫌いがでるように。
走ったりキャットタワーに乗ったりと運動はしていましたが、運動量が減って寝る時間が長くなったようにも感じました。
- 動物病院に連れていく
- ゆっくり寝させてあげる
- 負担がかからない環境づくりをする
高齢の老猫は病気にかかりやすいため、違和感があればまずは動物病院へ行きましょう。
ストレスは大敵なので、ゆっくり寝られる環境を整えることも大事。
ジャンプの着地点にジョイントマットを敷く、お皿の位置を少し高くするなどして、負担がかからないようにしてくださいね。
【2段階目】さまざまな老衰症状がでてくる
私の愛猫の老衰症状
- ご飯を食べないことがある
- 寝る時間が長い
- 毛づくろいをほとんどしなくなる
- 爪が分厚い
年齢は21歳ごろ。まだ元気で運動することもありますが、動く時間が極端に短くなり、動きがゆっくりになってきました。
毛づくろいをほとんどしなくなり、被毛はパサパサ。
爪とぎもほとんどしなくなり、爪が分厚くなって根元に垢が溜まるように。
皮膚に小さなイボができたり、膀胱炎になったり、目ヤニが多くなったりと、小さなトラブルが起こるようになったのもこの頃から。見た目も明らかに老猫らしくなってきました。
- ご飯を食べてくれるように工夫
- 毛づくろいや爪とぎなどのサポート
- 安全な環境を整える
老猫になると体が衰えていき、ご飯を食べられないことがあります。
食べないと寿命が短くなってしまうため、ウエットやオヤツ、ミルクなども使いながら工夫しましょう。
これくらいの段階の老猫になると、自分でケアができなくなってきます。
今まで以上に観察し、ブラッシングや爪切りなどの頻度を増やしてあげてください。
また、目や耳が衰えてくるため、安全な環境を整えるのがおすすめ。
障害物をなくしてステップを置く、怪我しないようにキャットタワーを撤去するなどしましょう。
【3段階目】本格的に痩せる
愛猫の老衰症状
- まともにご飯を食べない
- ほとんど運動しないが小走りすることもある
- 大きな声で鳴くようになる
年齢は22歳ごろ。私の愛猫はもともと小柄で、ベスト体重は3.5kgほどです。
この頃になると体重が2.5kgほどになり、全体的に痩せているのが目立つようになりました。
ドライやウエットフードはほとんど食べず、粉ミルクや猫用オヤツなどが中心の食生活。
走り回ったり、トイレ後の運動会はしなくなりましたが、小走りで駆け寄ってくることも。
耳が遠くなったのか大きな声で突然鳴いたり、夜鳴きをすることもありました。
- 老猫が食べられるものを探す
- コミュニケーションを増やす
- よく観察して異変があれば動物病院へ行く
老猫は筋肉や脂肪がもともと少ないため、食べないと目に見えて痩せるようになります。
成猫の場合、1日何も食べない時は要注意、3日以上食べないと命にかかわるといわれています。
老猫の場合は、食べない日が何日も続くと、寿命の可能性もあります。
しかし、私の経験上、この段階で諦めるのはまだ早いです。
お皿に近づいてきたり匂いを確認していれば、気に入ったものなら食べてくれるかもしれません。
とにかく食べられるものを探しましょう。
体が弱ると老猫も不安になってきます。優しく声をかけたり撫でたりして、コミュニケーションを増やしてあげてくださいね。
【4段階目】人がいない場所を好むようになる
私の愛猫の老衰症状
- 人がいない場所を好む
- ほとんどご飯を食べない
- 水は飲む
- かなり調子が良いときでないと段差を登れない
年齢は23歳ごろ。私の愛猫は甘えん坊で、いつも私について周る子でした。
しかし、この頃から人がいない場所を好むようになり、キッチンや脱衣所などで過ごすことが増えました。
いつもベッドで一緒に寝ていましたが、あまり来なくなりました。
見た目もすっかり老猫らしい風貌。
チュール系のオヤツや人間の食べ物は食べるものの、それ以外は食べないようになり、水は飲む状態。
少しの段差なら超えることができましたが、トイレをまたぐのは辛そうでした。
うんちはトイレでしていましたが、おしっこはトイレの周りでするようになりました。
- 流動食や強制給餌を検討する
- 愛猫が落ち着ける場所を作ってあげる
- 床ずれしないように対策する
老猫が何日も食べない場合は、流動食や強制給餌も検討しましょう。
このままだと寿命が短くなっていくため、獣医師に相談して始めるかどうか考えてみてください。
私の場合、少しの間だけ強制給餌をしました。
オヤツなどしか食べないので試してみましたが、嫌がったり吐くことが多く、辛そうなので中断。
老猫の状態や性格もあるので、どうするのかよく検討してくださいね。
また、寝ている時間が長くなるので、床ずれしないように配慮しましょう。
高反発マット、ペット用の床ずれ防止マットなどを使うのがおすすめです。
【5段階目】かろうじて水は飲むものの全く食べない
私の愛猫の老衰症状
- まったくご飯を食べず水は少しだけ飲む
- 明らかに弱っていて動きがゆっくり
- 呼吸が荒くてたまに麻痺症状がでる
- 人がいない場所で過ごす
年齢は24歳くらい。老猫の中でも高齢になり、まったくと言っていいほど食べない状態。
水は飲むものの、ペロペロと舐めて少し飲む程度でした。
動きがゆっくりになり呼吸が荒く、急に麻痺が起きたり体が固まってしまうことも。
高濃度酸素機を購入して酸素を送ると、楽になるのか少し呼吸が落ち着くようになりました。
以前から人がいない場所を好んでいましたが、この頃から常に人がいない場所にいるように。
ほとんど動くことはせず、トイレに行くときしか起き上がらない状態でした。
獣医師と相談し、自宅で皮下点滴を行うことに。病院でやり方を聞き、週2回ペースで自宅で行っていました。
- ご飯や水をできるだけ近くに置いてあげる
- 必要であればシリンジで水を飲ませる
- 排泄しやすいようにトイレを工夫する
- 獣医師と相談して点滴をする
老猫が、まったく食べない・水も飲まない状態であっても、ご飯や水は近くに置いてあげましょう。
水を飲みたくても飲めないこともあるので、様子を見てシリンジなどで水を飲ませます。
ここまで老衰症状がでていると、トイレをまたぐのも大変。
ふちの低いトイレを使ったり、ペットシーツをトイレの代わりにしたりして、使いやすいようにしてあげてください。
点滴をするときは、獣医師に相談。
病院で打ってもらうか自宅で打つかは自由なので、老猫の負担を考えて判断しましょう。
病院に行くと負担をかけることになりますが、慣れてないと難しいです。
一度病院で点滴をしてもらい、飼い主ができそうかどうか、直接見て判断することをおすすめします。
【6段階目】水も飲まなくなる
私の愛猫の老衰症状
- まったく食べなくて水も飲まない
- 歩き方がぎこちない
- 話しかけても無反応
年齢は24歳中ごろ。まったく食べなくなり、シリンジで与えても水も飲まない状態でした。
かなり老衰が進行し、まともに歩くことも困難になっていました。
フラフラしながら歩いてなんとかトイレまで行き、這いつくばるように排泄。
そのまま排泄できる介護マットを使っていましたが、それでも愛猫は、最後までトイレで排泄しようとしていました。
目がうつろで話しかけても反応せず、目が合いません。
いろいろと迷いましたが、最後はゆっくりさせてあげたいと思い、点滴も止めました。
- トイレの負担を減らす
- 少しでも居心地がいいように心がける
- 少しでも優しく接してあげる
ここまで来てしまうと、飼い主がしてあげられることはほとんどありません。
ただ、どんなに具合が悪くてもトイレで排泄しようとするので、できるだけ負担を減らしてあげてください。
悲しいですが、残された時間はほとんどないと考えてください。
どうか、たくさん優しくしてたくさん愛を伝えてあげてくださいね。
老猫の寿命に関するよくある質問
老猫がご飯を食べないのは寿命なの?
寿命のときもあれば、そうじゃないときもあります。
別のものを与えると食べることもあるので、いろいろ試すのがおすすめ。
病気の可能性もあるので、一度は動物病院に連れて行きましょう。
老猫がご飯を食べないけど水は飲むならまだ大丈夫?
ご飯は食べられないけど、脱水で喉がかわいて水だけ飲んでいる可能性が高いです。
私の愛猫の場合は、水だけ飲む状態になってから一気に体調を崩し、4日ほどで旅立ちました。
老猫が水も飲まないときはもう寿命なの?
まったく食べない、飲まない場合は、覚悟が必要です。
私の愛猫の場合は、水を飲まなくなってから1日ほどで旅立ちました。
いつまで強制給餌や点滴をすればいいの?
いつまですればいいのか、正解はありません。
獣医師はアドバイスはしてくれますが、最終的な判断をするのは飼い主です。
私の場合、強制給餌は嫌がったので2日ほど試して止めました。点滴を最後に打ったのは、旅立つ1週間ほど前です。
老猫が食べないときは段階ごとに対処しよう
- ご飯を食べなくてもまた食べるようになることもある
- 後悔しないようにできることをしてあげる
- 老猫の気持ちや状態を考えて無理をさせない
老猫が食べないからといって寿命というわけではありません。
しかし、子猫や成猫ならまだしも、老猫の場合は老衰ステージが上がったともいえます。
私は当時、本当に必死でした。
もう少しゆっくりさせてあげれば良かったと後悔していますが、結局は何をしても後悔しているかもしれません…。
どうか、老猫さんの気持ちを一番に考えて対処してあげてくださいね。

猫の気持ちが分かるのは飼い主だけにゃ

老猫さんと一緒にいられる時間を楽しんでくださいね!