こんにちは、こけしです!
老猫は高齢のため、病院に連れて行かないで自由に過ごさせることがあります。
猫は外に連れ出されるのが苦手ですし、ストレスに弱い動物。
できるだけ負担をかけたくないので連れて行くかどうか悩みますよね。
そこで、連れて行かない主な理由や、連れて行った方がいいケースなどを、具体的に紹介します。
自宅で診察が受けられる「往診」、病院でストレスを軽減する方法についても書いていきますね。
この記事はこんな人におすすめです!
- 老猫を動物病院に連れて行くかどうか悩んでいる
- できるだけ病院でストレスを減らす方法が知りたい
- 往診でどんなことができるのか知りたい
猫は自分で選べないにゃ。だから決めてにゃ
大きな決断なので知識を付けておきましょう
老猫がご飯を食べないときに、飼い主ができることについてはこちら↓
老猫を病院に連れて行かない主な理由3選
- 原因が分かっていて治る見込みがない
- 老猫にできるだけ負担をかけたくない
- 穏やかに過ごさせてあげたい
老猫を病院に連れて行かないよくある理由は、上記の3点。
病気が悪化して手のほどこしようがない、老衰による寿命などは、完治させるのが難しいです。
治る可能性がわずかにあったとしても、老猫は体力や免疫力が衰えており、治療に耐えられない可能性があります。
慢性腎不全の治療をしている老猫も多いですが、負担を考えて入院や通院を途中で止める飼い主さんも…。
また、老衰は病気ではなく、高齢による機能の老化です。
体の機能が衰えているため、治療や入院をしても、どうにもないらないこともあります。
私もそうでしたが、穏やかに過ごさせたいとの理由で、病院に行かずに自宅でゆっくり過ごさせる飼い主さんもいます。
病院に連れて行ったほうがいいとされるケース3選
- 原因が分からず猫の様子がおかしい
- 治療できて回復する見込みがある
- しばらく病院に行っていない
あくまで判断するのは飼い主さんです。
しかし一般的には、上記のような症状や状態であれば、動物病院に連れていったほうがいいとされます。
では、1つ1つ説明していきますね。
原因が分からず猫の様子がおかしい
食欲がない、明らかに元気がない、嘔吐するなど、いつもと様子が違ったり、何かしらの症状があれば、まずは病院に行きましょう。
原因が分からないということは、今現在の愛猫の状態が何も分からないということです。
手のほどこしようがない状態かもしれませんが、簡単な治療で回復するかもしれません。
実際に、病院に連れて行くと脱水症状だということが分かり、点滴だけで元気になったことがあります。
原因が分からないのであれば、まずは診察を受けるのがおすすめです。
治療できて回復する見込みがある
老猫でも治療を受ければ元気になることがあるので、回復の見込みがある場合は病院に行くのがおすすめです。
元気になるかどうか分からず、治療をすべきか悩むこともありますが、そんなときは診察をした獣医師にアドバイスを求めましょう。
まともな獣医師であれば、無理な手術や治療を勧めることはありません。
ただし、獣医師という立場上、確定的なことが言えないこともあります。
個体差がありますし、トラブルを避けるためにも、あいまいな言葉しか使えないことも。
その場合は「もし獣医さんが飼い主だったら治療をしますか?」と質問し、理由も聞きましょう。
仮定の話であれば本心を教えてくれやすいですよ。
しばらく病院に行っていない
たとえ老猫に病気や異常な症状がなくても、しばらく病院に行っていないのであれば、一度は連れて行くことをおすすめします。
私の愛猫は24歳まで病気をすることなく生きてくれました。
もともとの体の強さもあったとは思いますが、動物病院のおかげでもあると思っています。
愛猫は定期的に健康診断を受けていました。
病気の早期発見はもちろん、数値に変化があれば早めに対処することができます。
ご飯や水の量、普段の生活など、先回りして対処できたのは良かったです。
ただし、健康診断も老猫に負担をかけます。
受診項目をしぼるなどして、様子を見ながら健康診断を受けることをおすすめします。
病院に連れて行くときにストレスを軽減する方法
老猫を病院に連れていくときは、できるだけストレスを減らしてあげましょう。
すぐ試せますし、猫の習性を利用した方法なので、効果がでやすいですよ。
キャリーケースを室内に置いて慣れさせる
慣れされるために、室内に病院のときに使うキャリーケースを置いておきましょう。
猫にとって、飼い主や知っている匂いはリラックス効果があります。
病院はいろんな匂いがするため、猫は落ち着きません。
知っている匂いがすればリラックスしやすいため、家などの匂いを付けるために、リビングなどに置いておくのがおすすめ。
タオルやぬいぐるみなど、猫のお気に入りを入れて病院に行くのもおすすめです。
私は、キャリーケースを常にリビングに置いていました。
隠れ場所として使っており、出たり入ったりして遊んでくれることも。
そのお陰か、病院に行くときにキャリーに入れても、ほとんど嫌がりませんでした。
病院内でキャリーケースを床に置かない
病院の待合室にいるときは、地面ではなく、キャリーケースごと飼い主さんの膝に乗せるのがおすすめです。
猫は単独行動をする動物のため、見晴らしがいい高い所を好みます。
猫にとって高い所は安全な場所。
ただでさえ落ち着かない動物病院で、地面に置かれるとより不安を感じやすいです。
椅子に乗せると邪魔になることがありますし、飼い主さんの匂いを感じやすいので、膝に乗せましょう。
外が見えないように目隠しをする
猫は薄暗くて狭い場所を好むため、病院内でキャリーケースの上から布などを被せるのもおすすめです。
猫の祖先は穴蔵で暮らしていたとされますし、夜行性。
本能的に薄暗くて狭い場所を好むため、キャリーの上から布などをかけると安心しやすいです。
周りのペットや人も遮ることができるので、ストレス軽減に期待できますよ。
猫が落ち着くフェロモンを使う
猫専用のホルモン、フェリウェイを使う方法もあります。
フェリウェイとは、猫から分泌されるホルモンに注目して作られたもの。
猫専用のため、人間からすると無臭。
しかし猫にはリラックス効果があるとされ、導入している動物病院もあります。
実際に私が通っていた動物病院では、待合室に拡散タイプのフェリウェイが置かれていました。
病院で使っていますし、安全性も高いですよ。
どっちか迷ったときは往診も検討する
往診とは、獣医師が家にやって来てペットの診察を行うことです。
病院に行くよりも負担が少ないため、行くかどうか迷ったときは検討してみましょう。
具体的には、こういったメリットがあります。
- 待ち時間がない
- ほかのペットや人に遭遇しない
- ストレスが少ない
- ペットに負担をかけにくい
自宅や往診車内にて、検査や処置などを行ってくれます。
皮下点滴・下痢や嘔吐などの症状の診察・疾患の治療・健康診断・痛みなどの緩和ケア・看取り準備や看取りなど、病院によって内容はさまざま。
基本は予約制で、症状や状態を伝えると必要なものを持参してくれます。
痛み止めや胃薬、抗生剤など、薬を使うことも可能。
血液検査や超音波などの治療ができることもあります。
老猫の負担を考え、病院に連れて行かない飼い主さんも多いですよね。
自宅まで来てくれるためキャリーに入れる必要はありませんし、愛猫を連れ出さなくていいので安心。
往診料金は、1回1,000~5,500円ほど。
通常の治療費にプラスして支払う必要があります。
往診専門もあれば、普通の動物病院でも往診できることがあるので、直接問い合わせましょう。
病院に連れて行くかどうかを決めるのは飼い主
可能性に賭けて病院に連れて行くか、ゆっくりさせるために連れて行かないのか…。
私もたくさん悩んだので、気持ちがよく分かります。
老猫を病院に連れて行かないことが正解かどうかは分かりません。
誰よりも愛猫の気持ちが分かるのは飼い主さんです。
辛いですが、愛猫がどうしたいのかよく考えて決断してあげてくださいね。
大丈夫にゃ。きっと飼い主の決断が正解にゃ
愛猫のことをよく考えればきっと答えが出るはずです