こんにちは、こけしです!
老猫は高齢なので、体の機能が衰えたり病気になったりして目が見えないことも…。
目が見えないと不安ですし、生活しにくくなります。
完全に失明すると何も見えないので、異常な行動をすることもあります。
トイレや食事などがしやすいように、飼い主さんが気を付けてあげましょう。
この記事はこんな人におすすめです!
- 目が見えるかどうかのチェック方法が知りたい
- 目が見えない老猫と暮らすポイントが知りたい
- 動物病院に連れて行くべきかどうか知りたい
- おすすめの便利グッズが知りたい

猫の視力はもともと0.1~0.2くらい。人間でいう近視にゃ

でも動体視力は人間の数倍あるといわれてますよ
老猫の目が見えないときのよくある症状
老猫の目が見えないときは、こういった症状や行動が多くなりやすいです。
- ふらついたり何かにぶつかる
- 歩き方に変化がある
- 明るい場所を好む
- よく鳴くようになる
視力が低下すると、段差を踏み外したり、ぶつかったりしやすくなります。
歩くときに慎重になり、ゆっくり歩いたり前足で確認しながら歩きやすいですよ。
完全に失明してない場合は、視界に光が入ると安心するという理由で、日光や電気があたる場所を好む猫もいます。
猫はもともと、ストレスや不安を感じると鳴き方に変化が現れやすいです。
目が見えないことで不安になり、鳴く頻度が多くなったり、大きな声で鳴くなどの行動も多くなりやすいですよ。
目が見えるかどうかチェックする方法3選
猫は聴覚や嗅覚が優れているので、目が見えなくても人間ほど困らないとされます。
見えなくても、慣れた場所だと少しふらつくくらいしか変化のない猫もいるため、獣医師に言われるまで気づかない飼い主さんも。
視力低下が進行することもあるので、定期的にチェックしましょう。
手を猫の顔に近づける
老猫の前に手を出して、そのときの反応をチェックする方法です。
目が見えていれば、視線を向けたり顔を背けたりなど、何かしらの反応をします。
手を顔に近づけたり、左右に動かしても全くの無反応であれば、目が見えない可能性が高いですよ。
物を転がして目で追うか
ボールや猫のおもちゃなどを転がして反応を見る方法です。
老猫になるとおもちゃで遊ばなくなることも多いですが、それでも目が見えていれば、転がるおもちゃを視線で追うはずです。
音に反応して視線で追うことがあるので、なるべく音のしないフェルトや毛糸などを使ってチェックしましょう。
光をあてて瞳孔が開くかどうか
猫の目に光をあてて、瞳孔に変化があるか調べる方法です。
猫の目は、周りが明るいと瞳孔が小さくなり暗いと瞳孔が大きくなります。
目が正常であれば、目にライトをあてると瞳孔が小さくなり、ライトを外すと瞳孔が大きくなりますよ。
明るくても暗くても瞳孔の大きさが変わらないのであれば、目のトラブルを抱えている可能性が高いです。
老猫の目が見えない主な原因
高齢になるとレンズが硬くなって視覚が衰えやすいです。
猫の目は、もともと止まっているものや近くが見えにくいです。
歳を重ねるとよりその傾向が強くなりますが、老化だけで目が見えなくなるわけではなく、病気や疾患が関係することが多いとされます。
目が見えなくなることがある代表的な病気
- 網膜剥離
- 白内障
- 緑内障
網膜剥離や白内障、緑内障などは目の病気。
その他、ほかの病気の影響で目が見えなくなることもあります。
人間もそうですが、完全に失明すると回復させるのは難しいです。
いずれにしても早期発見して治療をすることが大事なので、老猫の目が見えないと感じたら早めに動物病院に連れて行きましょう。
動物病院に連れていったほうがいい症状
チェックしても老猫の目が見えないかどうか分からないことがありますね。
目のトラブルがあるときはこういった症状がでやすいので、愛猫をよく観察してみましょう。
- 目が充血する
- 涙や目やにがでる
- 角膜が白っぽくなっている
- 目をしょぼしょぼさせる
- 目を気にする素振りをみせる
- 顔周りを触ると嫌がる
涙・目やに・充血などの分かりやすい異常、目元を気にする素振りなど、とにかく目に違和感がでやすいです。
目元を気にして前足でこすったり、やけに周りをキョロキョロしたりしがち。
今までの愛猫の様子と比べながら判断してくださいね。
視力の弱い老猫と暮らすときのポイント4選
生まれつき視力が弱い猫もいれば、老猫になってから目が見えなくなることもあります。
どちらにしても暮らしやすいように環境を整えましょう。
なるべく物の配置を変えない
何がどこにあるのか分かりにくくなるため、なるべく配置は変えないでおきましょう。
ぶつかりやすい棚などはどけた方がいいこともありますが、基本的な配置はそのままのほうが
安心。
老猫は認知機能などが衰えやすいこともあり、目が見えない状態で一から覚えるのは大変…。
とくに、トイレや食事、寝床など、毎日使う物を移動させると混乱することもあるので注意しましょう。
触りごごちで位置を分かりやすくする
所々にラグやマットなどを敷き、手触りで位置が分かるようにしてあげましょう。
失明や目の疾患があって視覚が悪くても、何か敷いておけば、前足で触ったときに位置を把握しやすくなります。
たとえば、食事場所の周りにラグ、トイレ前に防水シートを敷くなど。
お皿やトイレからはみ出す程度に何かを敷き、触感で分かるようにするのがおすすめ。
寝床からトイレまで、日向ぼっこスポットから隠れ場所までなど、愛猫の生活スタイルに合わせて何か敷くのもおすすめです。
音をうまく活用する
猫の聴覚は、人間の8倍、犬の2倍とされるほど優れています。
老猫になると聴覚も衰えやすいですが、目が見えないときに頼りになるのは聴覚。
ドアに鈴を付ければドアの位置が把握しやすくなり、誰かが部屋に出入りしたことを知らせられます。
自動給餌機や自動給水機などはモーター音がするので位置を把握しやすいですよ。
急に近づいたり触ると驚かせてしまうので、小まめに声をかけてあげましょう。
安全対策をする
老猫は身体能力が衰えやすいです。
目が見えないとより怪我をするリスクが高くなるので安全対策をしてあげましょう。
- 段差にステップを設置する
- 高さのあるキャットタワーは置かない
- ジョイントマットなどを敷く
- コーナーや角にクッションを付ける
- 滑り止めを付ける
目が見えないと消極的になる老猫もいれば、いつも通りに元気に動き回る老猫もいます。
目が見えなくても段差をものともせずジャンプすることも。
愛猫の様子を見ながら、ステップを用意したり、落下しても怪我をしないように出窓の下にジョイントマットを敷くなどして対応しましょう。
走ったときに滑ると危ないので滑り止めをし、角にぶつかるのであればコーナーガードを付けるのもおすすめです。
より視力が低下することもあるため、定期的に愛猫の様子を確認して怪我予防してあげましょう。
老猫の目が見えないときのおすすめ便利グッズ5選
水が流れる音がする自動給水機
モーター音は静かですが、水が流れる音がするのでどこにあるのか分かりやすいです。
噴水式と川流れ式の2タイプに変えられ、目が見えない猫に音で場所を知らせつつ、愛猫の好みに合わせられますよ。
透明タンクなので残量が分かりやすく、シンプルな構造なので洗いやすいです。
トイレやご飯周りに使えるシリコンマット
シリコン製なので、拭いたり洗ったりと掃除しやすいマット。
トイレの前や食事皿の周りに敷けば、触ったときに目印になって位置が分かりやすいです。
シリコンは床の上でも滑りにくいので安全性も高く、丸洗いできるので清潔ですよ。
ぶつかり防止のコーナーガード
家具などに貼って使うコーナーガード。
上記の商品は、柔らか素材で、好きな長さにカットできるので便利です。
粘着性も強くて壁などにもしっかり張り付きますよ。
机や棚の角など、猫がぶつかりそうな箇所に貼ってあげましょう。
隠れ家にもなる段ボールステップ
隠れ家や爪とぎにもなるステップ。
目が見えにくくても上り下りしやすいように、出窓やソファーなどの前に置いてあげましょう。
段ボール製なので猫が好みやすく、遊びにも使えるのでストレス解消になります。
段ボール素材なので不要になったときに処分しやすいですよ。
ペット用サプリメント
目の健康維持に期待できるサプリメント。
ポリフェノールやアントシアニンなど、目に必要な栄養が入っています。
粉末状でご飯に混ぜて与えるだけなので楽ですよ。
違和感があれば飼い主さんが対処してあげよう
老猫の目が見えない原因はさまざまです。
病気で見えないこともあれば、高齢による老化で視力が低下していることも。
おかしな行動や症状があれば、まずは原因を突き止めてそれぞれ対処していきましょう。

元気に動き回ってても目が見えにくいこともあるにゃ

進行しないよう予防しつつ、暮らしやすい環境を作りましょう!