こんにちは、こけしです!
老猫がトイレを失敗するのは珍しいことではありません。
手前でする、トイレからはみ出す、トイレでしないなどは、老猫あるある。
しかし、好きでトイレの外で排泄するわけではないですし、飼い主も掃除が大変…。
工夫1つで改善されることもあるので、対策方法を見ていきましょう!

トイレ問題って切実だよね…

どんな方法がいいかは猫それぞれだから、ちゃんと様子をみて選ぶにゃ!
この記事はこんな人におすすめです!
- トイレを失敗する理由が知りたい
- 老猫がトイレを失敗して困っている
- 老猫がトイレをするときに大変そうなので何とかしてあげたい
- トイレ失敗を解決する具体的な解決方法を知りたい
老猫がトイレを失敗しやすい理由5選
筋肉や足腰が衰える
高齢になると足腰が弱くなるため、トイレを失敗しやすくなります。
トイレには段差がありますが、人間からするとわずかでも、体の小さな猫からするとそれなりの高さがありますよ。
人間と同じで、歳をとると段差を超えるのが大変。
老猫になると足腰が弱くなるのでトイレの段差を超えにくくなり、床やトイレの手前ですることがあります。
また、排泄機能を動かすには筋肉が必要です。
筋肉が衰えることで、成猫のように効率よく排泄ができなくなり、お漏らしすることもありますよ。
認知機能が衰える
体の機能だけではなく、年齢とともに認知機能も衰えやすいです。
たとえば、家の中で迷う、意味もなく歩き回る、飼い主やオモチャに無反応になる、などの症状がでてくることも。
なんと、15歳以上の老猫の半数ほどが、何かしらの認知症状があるとされています。
認知症とまではいかなくても、だんだんと認知機能が衰えていくのはごく普通のこと。
トイレを探して鳴く、ウロウロするなどの行動をする老猫もいますよ。
高齢なので病気にかかりやすい
猫はもともと泌尿科系の病気にかかりやすいです。
膀胱炎・腎臓病・糖尿病など、トイレのトラブルに繋がりやすい病気でもあります。
老猫は長く生きているのそれだけ病気にかかりやすく、病気が原因でうまくトイレができないことも。
病気かどうかは獣医師の診断が必要です。
治療や薬、食事療法で改善することもありますから、トイレの失敗が続くようであれば、念のために診断を受けてみましょう。
トイレの回数が多くなりやすい
成猫のトイレの回数は1日2~3回とされていますが、老猫はトイレの回数が多くなりやすいです。
腎臓病は猫がかかりやすい病気のひとつ。
「15歳以上の老猫の80%が腎臓病」「老猫の3頭に1頭が腎臓病」ともいわれています。
腎臓病とまではいかなくても、腎機能が衰えている老猫は多くおり、腎機能が衰えると水を飲む量が増えます。
トイレの回数が多くなることで、その場で漏らしたり、トイレ手前ですることが多くなりますよ。
こだわりが強くなりやすい
高齢の老猫は、若いころと比べてこだわりが強くなりやすいです。
食べ物や器をより好みしたり、水の飲み方などにこだわりがあり、頑固になってくることも。
「今まで使っていたトイレが気に入らなくなった」「トイレが汚れていて使いたくない」などの理由で、トイレを使わなくなるケースもありますよ。
老猫の老化レベルごとに紹介!トイレ失敗の対処方法6選
【老化レベル★】トイレの数を増やす
足腰はそんなに弱っておらず、低い段差ならジャンプも披露する元気な老猫におすすめ。
病気でもなく元気なのであれば、トイレが遠い、うっかりトイレの場所を忘れた、トイレが気に入らないなどの理由が考えられます。
トイレの数を増やすことで使ってくれることもあるので、新しいトイレを設置しましょう。
ご飯スペースと休憩スペースの間など、気付きやすい場所に置いてあげてくださいね。
【老化レベル★】猫砂を変える
大きな衰えはなく老猫のわりに元気で、トイレの周りや手前で排泄する老猫におすすめ。
トイレ周りで排泄するということは、トイレの場所はしっかり覚えています。
猫砂によっては踏ん張りが利きにくく、好みもあるため、猫砂を変えると効果がでることもありますよ。
【老化レベル★★】スロープを設置する
ジャンプなどはほとんどしなくなり、段差を登るときに「よいしょ」と勢いが必要な老猫におすすめ。
足腰が弱くなっているため、段差をなくしてあげるとトイレが使いやすくなりますよ。
スロープはお店で販売しています。
段ボール製はリーズナブルで、削って高さを調整することもできて便利。
また、バスタオルやマットなどを重ねてスロープ代わりにする方法もあります。
たった1cmでも猫には大きな差ですし、高さの好みはそれぞれ。
使い始めはつまづく可能性があるので注意しつつ、様子を見ながら高さを調整してあげてくださいね。
【老化レベル★★★】ふちの低いトイレを使う
段差に戸惑ったり、スロープを登るのも大変そうな老猫におすすめ。
トイレの手前でする、トイレからはみ出すときも効果的です。
足腰が弱っていているとまたげない可能性が高いため、ふちの低いトイレを用意してあげましょう。
お店で販売していますが、ホームセンターにある園芸用の大きなトレイでも代用できます。
ただし、園芸用はツルツルしているため、滑り止めを付けましょう。
前足だけトイレにかけて排泄することがあるので、周りにペットシーツを敷いてくださいね。
【老化レベル★★★★】ペットシートをトイレにする
少しの段差で辛そうにしており、目に見えて老化している老猫におすすめ。
老猫のトイレはふちが低いほうが向いていますが、それでも難しいようであれば、ペットシーツを使いましょう。
床の上などに防水シートを敷き、その上にペットシーツを敷きます。
戸惑わないように、トイレを置いていたところに設置し、使っていた猫砂をペットシートの上に乗せます。
砂が飛び散らないように囲いをつけてもいいですが、囲いがない方が使いやすいですよ。
ある程度は仕方がないため、砂が飛び散ったら掃除しましょう。
【老化レベル★★★★★】おむつを使ってもらう
自由に動くことができない、自分でトイレに行けない老猫におすすめ。
横になって排泄すると体が汚れてしまいますし、毎回拭いているとストレスを与えるため、可能なら装着しましょう。
もっと早い段階でおむつを付けてもいいですが、嫌がることが多いので難しいところです。
嫌がって暴れたり、不快感からストレスを与えかねませんし、おむつは最終手段。
自分で排泄しに行こうとするうちは、猫の意思を尊重してあげたほうがいいかもしれません。
まとめ
- 老猫がトイレを失敗するのはごく普通のこと
- しっかり愛猫の様子を観察する
- 愛猫に合ったトイレ対策方法を選ぶ

逆効果だから、トイレを失敗しても怒らないことが大事!

猫は褒められてこそ伸びるにゃ
老猫になると体が衰えるため、どうしてもトイレを失敗しやすくなります。
16歳の猫は人間でいうと80歳。18歳の猫は人間でいうと88歳。
スムーズにトイレができないのは当然ですから、老猫のためにトイレを見直したり環境を整えてあげましょう。
どれだけ失敗しようがきちんと排泄できるだけで立派なので、たっぷり褒めてあげましょう!