猫っていい匂いがしますよね。
私の愛猫は全体的にパンケーキのような香りで、オデコは昆布だしの香りでした。
いい匂いすぎてよくクンクンしたものです…!
しかし老猫になってからは匂いが変化して臭いと感じることも。
そのときに気になって詳しく調べたので、老猫が臭い原因や対処法を解説していきますね。
とくに多い5つのタイプに分けてそれぞれ書いていきます。
この記事はこんな人におすすめです!
- 愛猫が臭くなった原因が知りたい
- 匂いをケアする方法が知りたい
- 病気の可能性があるのか知りたい

猫も年齢とともに匂いが変わりやすいにゃ

臭くてもそれはそれでクセになるけど、愛猫のために原因を突き止めましょう!
タイプ①毛づくろいが減って臭い
若い猫は、起きている時間の30%ほどを毛づくろいに使うと言われるほどキレイ好き。
猫の唾液には殺菌作用があり、舐めることで体をキレイにしていますよ。
毛づくろいが原因で臭うときの特徴
- 毛づくろいの時間が明らかに減った
- 毛のべた付きやフケが気になることがある
- 脂っこい臭いがしやすい
老猫になると毛づくろいの時間が減りやすく、体臭が気になることがあります。
高齢なので皮膚のターンオーバーも乱れやすく、角質や皮脂が溜まったり、フケが増えやすいです。
その結果、体や毛に汚れが残り、臭いが気になることも。
この場合、人間が頭を洗っていないときのような脂っこい臭いがしやすいです。
ケアする方法
- ブラッシングする
- 日光浴させる
- ドライシャンプーや蒸しタオルをする
毛づくろいの時間が減ったのであれば、代わりに飼い主がブラッシングしてあげましょう。
日光浴は殺菌効果があるため、窓の近くにゆっくり過ごせるポイントを用意するのもおすすめ。
外を眺めるとストレス解消にもなりますし、健康的。
ガラス越しでも問題ないので、キャットタワーや棚などで工夫して日光に当たれるようにしてあげてください。
臭いが酷いときは、ドライシャンプーや蒸しタオルなどをして汚れを取ってあげましょう。
被毛のケアはこちらの記事で詳しく書いています。
タイプ②口内トラブルで臭い
猫は虫歯にはなりませんが、歯石が溜まったり歯周病になったりします。
人間と同じで、歯石や歯周病などは臭いのもとですよ。
口の中が原因で臭うときの特徴
- 口の中を気にする素振りをする
- フードを食べにくそうにする
- 硫黄や魚が腐ったような臭いがしやすい
長年使うため、高齢になればなるほど口内トラブルが起こりやすくなります。
噛みにくさや痛みなどの症状が起こりやすく、口の中を気にするような行動を見せることも。
血が出ていないか、黄色や茶色の歯石が付いていないかなど、チェックしてみましょう。
よだれが臭いのも、口内トラブルあるあるです。
ケアする方法
- こまめに水を飲ませる
- 歯磨きをする
- 歯磨きウォーターを飲ませる
水をあまり飲まない猫もいますが、口の中が渇くと雑菌が繁殖しやすいので注意。
歯磨きや歯磨きウォーターを使うなどして対策しましょう。
こちらに詳しく書いているのでチェックしてくださいね。
タイプ③胃腸が弱って臭い
老猫の胃腸が悪くなると、匂いが上がってきて口から嫌な臭いがしやすいです。
おならも臭くなりやすく、さまざまな症状がでやすいです。
胃腸が悪いときの特徴
- 食欲が減りやすい
- 嘔吐や下痢などの症状がでやすい
- 納豆やすっぱい臭いがしやすい
老猫は体の機能が低下しやすいですが、胃腸もそのうちのひとつです。
消化液の分泌量が減ったり、腸内の善玉菌のバランスが悪くなったり、胃腸炎や消化器系の疾患にかかることも。
胃腸の働きが弱まると、消化不良を起こしやすくなり嫌な臭いがしやすいです。
胃腸炎のときは納豆のような臭い、腸炎のときは腐敗臭や酸っぱい臭いがしやすいのも特徴。
フードを吐く・食欲がない・下痢などの症状もでやすいため、愛猫を観察しましょう。
ケアする方法
- カリカリをふやかして与える
- 消化しやすいフードを与える
- 水分補給させる
胃腸が弱っているときは、低脂肪で消化しやすいフードがおすすめ。
柔らかいほうが消化しやすいため、カリカリをふやかしてみましょう。
消化しやすい食事に変えるのもおすすですが、胃腸に負担がかかるのでいきなり変えるのは良くありません。
1~2週間ほどかけてゆっくり切り替える必要があるので、ひとまず食べ慣れているものを与えてくださいね。
嘔吐や下痢をする場合は脱水症状になることがあるため、こまめに水分を与えましょう。
急性胃腸炎や一時的に胃腸が弱っている場合は、軽症であれば自然に治ることが多いです。
2日ほどで改善がみられますが、様子を見て動物病院に連れて行くか考えましょう。
タイプ④排泄物がついて臭い
老猫はトイレを失敗しやすくなるため、排泄物が体について臭いことがあります。
排泄物が原因で臭うときの特徴
- トイレを失敗することがある
- 下痢になりやすい
- 下半身から嫌な臭いがする
おしっこが足についた、下痢をしていてお尻まわりが排泄物で汚る、うんちを踏んだ、など。
うんちの出が悪いときに床にお尻をこすりつけて歩き、毛に付いてしまうことも。
この場合は、排泄物の臭いがするので分かりやすいです。
ケアする方法
- 愛猫に合ったフードに変える
- ふき取りやドライシャンプーをする
- 必要に応じて毛をカットする
下痢をすると体につきやすいので、まずは下痢を改善させましょう。
食事と下痢は関係していることが多いため、体に合ったフードを与えてくださいね。
排泄物がついたままになると不衛生なので、拭いてキレイにしてあげましょう。
私の愛猫は20歳以降になると下痢が多くなり、汚れて大変でした。
超高齢でお風呂に入れないため、動物病院でお尻まわりの毛を剃ってもらいました。
それ以降はだいぶ臭いが減りましたよ。
タイプ⑤内臓の病気が原因で臭い
糖尿病や腎臓病などになると独特の臭いがします。
老猫は病気にかかりやすいため、病気になったことで臭いと感じることがあります。
病気で臭うときの特徴
- すい臓や腎臓などに病気を抱えている
- さまざまな症状がある
- 甘酸っぱさやアンモニアなど独特の匂いがしやすい
糖尿病と腎臓病は、匂いを発しやすい病気です。
糖尿病は、すい臓のインスリン異常で起こる病気。
ケトン体が体に溜まるため、甘酸っぱいような独特の臭いがします。
腎不全などの腎臓病は、腎臓の機能が低下する病気。
進行すると老廃物が体に溜まるため、体全体からアンモニア臭がするのが特徴です。
症状は、よく水を飲む、おしっこの量が増える、食欲や体重が減る、便秘や下痢、嘔吐など、さまざま。
内臓の病気が原因のときは、口やお尻まわりなど部分的に臭いわけではなく、体全体の体臭として匂いを発しやすいです。
ケアする方法
- 病院で診察を受ける
- ストレスを与えず安静に過ごさせる
- 脱臭機や空気清浄機を使う
病気の可能性があるときは、動物病院で診察を受けましょう。
老猫は高齢のため治療ができないこともありますが、現状を知るためにも一度は検査を受けることをおすすめします。
老猫が病気で臭い場合、匂いはどうしようもありません。
療養が必要なため、なるべく安静に過ごさせてあげてください。
匂いが気になるときは、猫が嫌がらない程度に換気をしたり、脱臭機・空気清浄機を使うなどして対策しましょう。
老猫の臭いが気になるときは無理のない範囲でケアしよう
老猫が臭いときは、毛づくろい・口内トラブル・胃腸・排泄物・病気のどれかが原因であることが多いです。
匂いが変化したということは、何かが起こっているということ。
ペットは自分で対処できないため、飼い主さんがチェックしてあげましょう。

いくら臭くても頻繁にシャンプーは止めてにゃ

老猫さんは高齢なので無理はさせないであげてくださいね